A.出来ません!
最近、有難いことに来店や電話でのお問い合わせが増えています。
その際に必ず聞かれることがあります。
「いくらぐらいでできるんですか?」
「大体でいいからどのくらいですか?」
みなさんが「金額」を知りたいという気持ちはよくわかります。
・・・よくわかるんですが、
お答えすることができません。
理由は1つだけです。
「現場を見ていないので金額がわかりません」
なぜ現場を確認させていただくかというと
①商品が入る寸法があるのか?サイズや向きに間違いがないか?
②工事方法はどのようなことができるのか。工事金額がいくらになるか。
をしっかりと診させていただくためです。
①商品が入る寸法があるのか?サイズや向きに間違いがないか?
商品には当然規定サイズがあります。
キッチンであれば15センチ刻みで長さが選べますし、シンクの位置などもあります。
お風呂であれば1坪サイズや0.75坪サイズなどがあります。扉や浴槽の位置もあります。
トイレであれば横幅や障害物の有無などもみておく必要があります。
このような細かな内容は「お客様の自己申告」だけではわからない場合があります。
また、商品は発注してしまうとキャンセルができません。(基本的には受注生産だからです)
なので、私たちは慎重に現場で必要なサイズを測って、その商品が適切かを見極めます。
また、お客様のご希望が最善なプランなのかをみています。もっと良い間取りやサイズが
提案できないかも意識しています。
②工事方法はどのようなことができるのか。工事金額がいくらになるか。
チラシに標準工事費をいうものを記載しています。
これはあくまでも「標準」です。
今設置されている設備を外して、配管などの位置変更、下地の修正等を伴わずに
そのまま利用できることが前提の価格です。
当然ながら住宅は1軒毎に違います。
配管(給水・給湯、排水管)の位置や使われている材料、下地の傷み具合などを細かく調査し、必要な工事を検討していきます。
特に洗面台だと配管位置の修正が必要な場合が多くあります。
また、トイレでは排水管の位置が現在と昔で異なるため、部材が必要になったりします。
配管の劣化具合も調査し、漏水が起こりそうな場合は配管の取替も提案しています。
このように、
「お見積りを提示」するためには上記の確認が必須となります。
現場も確認せずに「これで出来ます」と答える会社は危険です。
あとから追加請求が来る可能性が高いので気を付けてください。
お客様の中にはどうしても「大体でいいから金額を言ってくれ」と言う方もいらっしゃいます。
「標準工事で済むのであれば●●円前後ですね」と仕方なくお伝えすることがありますが、
実際に現場を見たら修繕箇所だらけで全く標準工事に収まらないことの方が多くあります。
そのような場合「先日は●●円で出来るといった」と言われることが多々あります。
私たちは現場を見ずに「確定的な金額」をお伝えすることはまずありません。
当たり前ですが、信頼関係が築けない場合は工事をお断りします。
お客様も「家の中を見られたくない」「コロナが不安で家に来てほしくない」という思いもあるかとは思いますが、正式なお見積りを提出していただくためには「現場調査」は必須になりますことにご理解とご協力を何卒宜しくお願いいたします。
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